こんにちは、はっちです!
動画編集でお金を稼ぎたい!と思った時に、まずはスマホの無料アプリなどでどうにか仕事はできないか?と考えたことはありませんか?
スマホじゃないにしても、iPadやパソコンの無料ソフトなど、一旦はお金をかけずに動画編集のお仕事をしてみたいと思ったことはありませんか?
実は私はめちゃくちゃありますし、実際iPadのルマフュージョンというアプリで仕事もしていました。
でも、「動画編集 仕事」とググったりすると、「パソコン」が大前提、しかも「AdobeのPremiere Pro」を指定されていることが多いんです。
それは一体なぜなのか?本当にスマホで動画編集の仕事をするのは無理なのか?
今回はそのへんの疑問を一気に解決していきます!
序盤は「スマホでも出来る動画編集」について書いてあるので、「なぜパソコンなのか?なぜPremiere Proなのか?」が知りたい方は、目次より飛んでいただければと思います。
スマホ・タブレットで出来る「動画編集」の仕事は?単価は?
結論から言うと、スマホで出来る動画編集のお仕事はあります。
ただ、探したことがある方はご存知かと思いますが、圧倒的に少ないです。
アプリ「Capcut」でのショート動画の編集
最近多いのは、Capcutというアプリを利用したTikTok動画の編集です。
私も個人的にCapcutを使ったことがあるんですが、機能がめちゃくちゃすごいです。
文字がキラキラ光ったり、弾んだり膨らんだりしてたよ!
クラウドソーシングでの単価ですが、30秒~60秒のショート動画で800円~1500円ほどです。
ちなみにこの金額・この秒数っていうのは、Capcutだからということではなく、ショート動画の募集はこのくらいの価格が多いです。
(このあたりは別記事でまとめたいなと思ってるんですが)これ一見安そうに見えるかもしれませんが、そんなこともないです。
もちろん内容や求めている金額にもよりますが、私が一時担当していたものは1本1,200円のショート動画で25分前後で編集できるものでした。
Vrewを使用した文字起こし
次に見かけるのは、Vrewを使用した文字起こしorソフトの指定のない文字起こしです。
これは編集というより、文字起こし(テロップ)の範囲のものになりますが、動画上にテロップを配置しての納品というものも多いです。
長さは数分~数時間まで色々あり、単価も500円~数万円まであります。
正直、500円~数千円くらいまでのものは、割安に設定されてるイメージ。
Vrew自体がAIによって文字起こしをしてくれるため、金額の設定は低めになっていることが多いです。
おそらく「妥当だな」と納得ができるような金額設定になっているものは、AIでは補いきれない、人間の力による誤字脱字の修正や、正しい言い回しへの変換などを求められるものかと思います。
2023年5月からVrewの有料化が始まったため、一定時間を超えてVrewを使用することになる場合は、サブスク代も込みで検討されると良いのではないかと思います。
ソフトの指定がない動画編集
募集している案件としては数が少ないですが、ソフトを指定していない動画編集もあります。
そういう案件の場合、いくつかのYouTubeの参考URLが貼ってあって、「こういう編集が出来る方」という募集のしかたをしていることが多いです。
なので極端な話、参考動画を見てみて、自分が使用しているアプリなどで出来ない編集がなければ、引き受けることが出来るということです。
文字の2重以上の境界線やピクチャ・イン・ピクチャ、高画質の動画編集とか、いざ指定されると出来ないことも多いよね
私も実際、iPadですが、有料アプリを使用してお仕事をしたことがあります。
5~10分尺の動画で6,000~8,000円、作業時間は1動画あたり3~6時間くらいでした。
実は「ソフトの指定がない動画編集の募集」というもの自体は結構見かけます。
ただ、クライアントの方が、動画編集=Premiere Proだという考えで、使用ソフトの記載をしていないことも結構多いです。
なので、一切Premiere Proなんて単語も出ていないのに、当たり前のようにPremiere Proのプロジェクトデータを渡されるということもあります。
クラウドソーシングのサイトでは、編集者が案件を受けるための提案文として、「使用ソフト」を記載することも多いと思うので、クライアントの方がそこを見て依頼するか判断している可能性もありそうです。
なぜPremiere Proなのか?なぜパソコンなのか?
実際に無料アプリを使用して、動画編集をしたことがある方なら分かるかと思いますが、ある程度までの編集なら、無料アプリでも編集できてしまいますよね。
例えばですが、有名なYouTuberの動画を再現してみて!と言われた時、ものによっては無料アプリでも作れてしまいます。
なのに、クラウドソーシングで案件に応募しようとすると、「Premiere Proの方のみ」という募集内容ばかり!
それはなぜなのでしょうか。
Premiere Proなら「プロジェクト」でのやりとりが出来る
Premiere Proで動画編集をするとき、多くの場合は「プロジェクトマネージャー」でのやりとりがあります。
プロジェクトマネージャーとは、動画編集をした時の編集データ、そして編集で使用したBGMや動画などの素材一式が入っているデータです。
自分がプレミアプロで編集したデータを、プロジェクトマネージャーにして相手に渡すことによって、相手も動画の修正をしたり、誰か別の人に再委託することが出来ます。
また、ほとんどの場合は、既存のチャンネルの動画編集になることが多いかと思います。
既にルールが決まっていたり、テンプレートがある場合がほとんどなのです。
依頼をする側からしても、既に形が決まっている部分があるなら、プロジェクトマネージャーにして、編集者に渡してしまう方が効率が良いですよね。
そして、プレミアプロを基準にして、フォントサイズや文字位置などをピンポイントで指示されることも多いです。
とはいえ、私はクラウドソーシングの募集で「Final Cut Pro限定」の募集はほとんど見たことがないです。
出来ることが圧倒的に多い!
今のスマホアプリって、かなり出来ることが多いと思います。
私が初めてスマホで編集をした2015年のときは、文字を動かすのも一苦労だったw
本当にオシャレでカッコイイ編集が、スマホだけで出来てしまいます。
そういう見方をすると、プロジェクトマネージャーのことを抜きにすれば、求められてる編集内容次第では、別にスマホでも出来ないことはないのかもしれませんが、編集者側からしても、プレミアプロの方が編集のしやすさが格段に違います。
一括でテキストのデザインを変えたり、位置を変えたりすることも簡単、レイヤー数にも制限はない。
同じ編集をしなきゃいけないとなった場合、基本的にはスマホアプリよりもプレミアプロの方が早く終わるかと思います。
お仕事で編集をするのであれば、早く終わるかどうかも大切なことです。
例えば15分尺の動画で単価は12,000円だとして、パソコンでの編集が6時間で済んだとしましょう。
ではこれが、スマホでの編集が12時間かかったとしたら?スマホで編集した場合、時給換算するとパソコンよりも低くなってしまいます。
この例だと、スマホでも時給1,000円ですが、スマホで出来る案件の募集のほとんどはショート動画なので、単価自体が低いことが多いです。
やり方や編集内容によっても、もちろん作業量は変わってくるので一概に言えないですが、いずれにしても、クライアント側は金額設定をする時、早く終わった場合の時間を算出して基準にしていることがほとんどだと思います。
慣れてる人がやれば1時間もかからないだろうから、1本1200円にしようかな…
ショート動画の場合、慣れていても、動画自体が短いので、慣れによる短縮時間というのも短いというデメリットがあります。
また、ショート動画のスマホ可の案件では、同時にPCでの編集がOKというものもあります。
スマホで1時間でもPCなら30分掛からないということもありえます。
そういった意味でも、お仕事として妥当な金額を貰えるのか?というところまで考えると、パソコンの方が選択肢は多くなるのではないかと思います。
ただこの「時給換算したときの金額」というのは、スマホだから、パソコンだからという話ではなく、どちらにも言えることです。
プレミアプロを使用しても、時給が200円になってしまうようなとんでもない案件も転がっているので注意しましょう。
他のAdobeソフトと併用することがある
案件にもよりますが、プレミアプロでの編集と併せて、Photoshop・Illustrator・After Effectsなどの他Adobeソフトも一緒に使うことがあります。
もちろん使わない時は一切使いません。
After Effectsはスキルが求められることがあるので話はまた別なのですが、Photoshop・Illustratorは、PSDデータやAIデータを開くためだけに使用することもあります。
動画内に取り入れるイラストや、装飾座布団などをクライアント側がPSDデータで持っていて、それを使用したり、時には修正したりもします。
そういう意味でも、Adobeのソフトを使っている編集者の方が、スムーズに進むことが多くなるんですね。
フレーム数、画質の指定がある時がある
ここで詳しくは説明しませんが、「4K動画を編集して欲しい」「書き出しは60fpsの1080×1020にして欲しい」というような指定が入ることがあります。
私自身もスマホアプリがどの程度まで対応できるのか、今のアプリのことはあまり詳しくないのですが、私が触っていた頃のスマホアプリは、書き出す時にフレーム数が落ちてしまうことがほとんどでした。
Capcutは解像度やフレームレートの指定ができるっぽい!
全ての依頼での話ではありませんが、そういうスマホアプリだけだと聞き馴染みがないような指示を貰うことがあります。
アプリによっては、貰った動画素材の画質を落とした状態で書き出してしまう可能性もあるため、気をつけましょう。
Adobeは高い!まずは無料アプリでお金を貯めてからじゃダメ?
実はこれ、私がずっと思っていたことです。
動画編集で稼げるかどうかも分からないのに、いきなりAdobeを買うのは怖い!
Adobeを買った方が間違いなく選択肢が多い
ここまでお伝えしてきたように、クラウドソーシングでの案件の募集の大半は「Premiere Pro」での募集になっています。
スマホかPremiere Proか、そもそもの分母の数が圧倒的に違うので、Premiere Proを使用出来る方が、応募出来る案件の数も多くなります。
これは実際の私の話ですが、iPadの編集アプリを使用していた頃は、月に1本の編集があれば良い方でした。
クラウドソーシングに登録して、良さそうなものを探しても、プレミアプロ、プレミアプロ、プレミアプロ、、、
そのため、私がiPadで受注していたのは、ココナラ経由でした。
ではPremiere Proを使うようになってから、どう変わったのか?
最初の3ヶ月は月3〜5万円、その後は10万円を越えて、6ヶ月を過ぎた頃には継続案件が増え15〜25万円位になりました。
Adobeを使うなら「たのまな」経由で「コンプリートプラン」がオススメ!
Adobeでは、Premiere Proのみを使用したい方向けの単品プラン(月2,728円)というのもあるのですが、編集者としてお仕事をしたい方は、コンプリートプラン(月6,480円)をオススメします。
先程言ったようなPSDデータが開けるのもそうなんですが、サムネイル作成もセットで依頼される場合もあるからです。
「たのまな」では、Adobe Creatvie Cloud(コンプリートプラン)1年間+1ヶ月のオンライン講座受け放題で39,800円と、かなりお得な金額になっています。
たのまな(ヒューマンアカデミー)の受講生は、Adobeの学生版を購入出来るからお得なのです。
年齢は関係なく、個人であれば学生扱いになります。
そのため、Adobeの契約は「たのまな」を経由して行うのがオススメです。
なぜ動画編集では「プレミアプロ」が使われるのか?【まとめ】
一番の理由は、スキル云々ではなく、「プロジェクトマネージャー」を納品することが多いからなんですね。
なので、スマホやiPadだと仕事が出来ないという訳ではありません。
ですが私自身は、iPadでの編集では趣味や副業の範囲を越えるような収入は得られなかったので、ある程度以上の金額が欲しい方、本業にしたい方は、Premiere Proの契約をオススメします。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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