こんにちは。
ハネムーン、ケアンズに行ってまいりました。
全般性不安障害とパニック障害の私がハネムーンにおいて、一番恐れていたもの。
それは「飛行機」でした。
でも私、ちゃんとケアンズに行けました。
つまり飛行機に乗れました。
飛行機までの高速バスも乗れました。
そんな私の体験談を、ぜひ同じような悩みを持った方に聞いていただきたく、記事を書くことにしました。
今、「修学旅行」があったら、行けないなと沈んでいた日々
学生の頃、バスや飛行機に乗って、修学旅行に行ってた私。
唐突に訪れた病気によって、私はたった三駅の電車でさえ、各駅停車に乗るようになりました。
その三駅、快速に乗るのが怖かったからです。
あれから数年、美容室にも行かなくなりました。
おかげで髪を切るのは得意になりましたが。
プラネタリウムに入って、こんなにも私は脆いのかとゾッとしたこともありました。
時間や空間に、拘束されることが本当に怖かったのです。
もしもここでパニックを起こしたら?
そう思ったら、パニックを起こすことを恐れてしまったら最後。
頭の中はそれでいっぱい。
きっと私は、この先、生活に制限を設けないと生きていけないのだと、諦めていました。
飛行機に乗るための準備
それは至ってシンプルなことで、ただ薬を手元に置いておくこと。
と言っても、入国審査があるので、薬は手荷物にいれることになるのですが。
私は頓服でパニックを抑える薬を飲んでいます。
基本的に、一日一回で効果は続くものですが、私の場合、症状が現れる時は、薬を飲んでても現れるので、頓服で飲んでいます。
それでもハネムーン当日は、高速バスに乗る前、飛行機に乗る前、予防として二回飲みました。
結果論ですが、飛行機の中では飲まずに乗り切れました。
どうしても不安な方は、空港のチェックインの際に、病気のことを伝えておくと、フライトアテンダントの方が把握しててくれます。
私はHISで申し込んだのと、ハネムーンが万が一の万が一で行けなくなったら嫌なので、病気のことは伏せておきました。
最悪、パニクったらそれはそれで…と思ったので。
結局、薬も大切ですが、一番大切なことは「心構え」だと思うのです。
飛行機に乗る時の心構えは?
今の私は、快速電車やバスがあまり怖くありません。
恐らく美容室も行けるような気がします。
「どうしよう」と思っていた日々。
「どうしよう」をやめました。
開き直ることにしたんです。
どうせ私は、パニックを起こすから、と。
知らない人たちのあいだで、倒れることがあるかもしれない。
何か迷惑をかけるかもしれない。
でも、それは仕方の無いことなんだと。
私は「ウェルカムパニック」状態で飛行機に乗ったんです。
なるならなれば?
別に死ぬわけでもないし、時間が経てば落ち着くし。
薬だって持ってるし。
ふと、不安が頭によぎるたびに、「なるならなれば?もういいや」と腹を括りました。
誰かに理解なんてしてもらわなくてもいい。
誰に何を迷惑かけても、後でお礼を言えればいい。
健康とは言えないこの身体を、私はよく分かってるから。
開き直るくせをつけてから、割と細かなことは怖くなくなったのですが、飛行機もそれで乗り切ることが出来るとは、正直思ってはいませんでした。
一時間経つたびに、なんだ大丈夫じゃんと励まし、そのうち、「このまま寝れるかな?」なんて、一般人っぽい欲まで持ってみたり。
開き直ることが全てだとはいわないけれど、昔よりも強くなれたような気がします。
自分は病気なんだとふさぎ込んで、相手に理解を求めようとしてた日々よりも、今の方がずっと楽です。
理解してもらうことは諦めて、開き直ることを優先した方が、病状も良くなってるように感じます。
一つ一つが自信になる
飛行機に乗れた時、私の中で世界が広がりました。
7時間の旅が、私に勇気をくれました。
それはとてもあっけなかったけれど、ただ、「出来た」ということなだけだけど、私にとっては大きかったんです。
快速が余裕で乗れた時も嬉しかった。
バスに乗れた時も嬉しかった。
人混みにいられた時も嬉しかった。
でも、飛行機に乗れたことで、私は病気が治るような気さえしました。
25で発症してから6年が経ちます。
薬が増えるたび、悲しくなっていました。
薬が効かないたび苛立っていました。
でも、医者は薬をくれるのだから、辛い時は薬を使えばいいや、とまた開き直りです。
いつ減るか、いつやめられるか、そんなことを考えるのもやめました。
また手が震えた、また動悸がした、また冷や汗が出た…
そんなのも、気にしないことにしました。
気にすると全部が悪い方にいくんです。
私にも出来たんだから、あなたにもきっと出来ます。
私もまだまだ完治はできていませんが、少しずつ一緒に頑張っていきましょう。
※病状が重い方は決して無理をせず、主治医の方に相談してくださいね。
それでは、今回も閲覧していただき、ありがとうございました。
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